2016/3/4 なぜ浄土宗宗祖法然上人だけが、大師号を8回も勅許されたのか。

京あるきin東京2016 京都の大学による特別講座

                 華頂短期大学 伊藤真昭

 

2011年、浄土宗を開いた法然源空上人に、宮内庁から「法爾大師」号が与えられた。これは法然上人800年大遠忌を記念したものであるが、法然上人への大師号はこれが初めてではなく、実に8回目である。こては法然上人だけのことで、他は1回のみである。

各宗総本山が集結する京都と言う場所に注目しながら、その謎に迫っていきたい。

 『大師』:朝廷から高僧に贈られる敬称。「大いなる師」の意。866年に最澄が「伝教大師」を贈られたのが最初

① 元禄10年(1697年)1月8日に第一回目の大師号が出された経緯について。~なぜこの時期なんですか~

② 宝永8年(1711年)500回忌に再度大師号が出された経緯~なぜ法然上人だけが2回目があるんですか~

③ 宝暦11年(1761年)550回忌に大師号が出された経緯について~なぜ50年後なんですか、100年後じゃないんですか

  浄土宗の中 他の宗派との争う 朝廷との関係 幕府との関係 それぞれの足の引っ張り合い。

  関西弁での 「今なら行けるかも、でも失敗したら恥ずかしい こっそり進めよう」 「行けたラッキーやん」「禅宗妙心寺さんももろてはるんやから、浄土宗では2回目があっても ええやん」「将軍家は浄土宗やし」「50年でもろったら これからも50年毎になるで」「うちだけやで そんなに続くのは」「でも しんどいな」

 13248字 6ペーに及ぶレジュメ そして濃い講義でした。

 

以降今も続いてます 1811年 1881年 1861年 1911年(明治44年明治天皇から) 1961年(昭和36年昭和天皇から)2011年(上皇明仁諡号/平成天皇の予定】 

 

2061年令和43 年は?